齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

日々の点検も安全運転の内

 さて、安全運転と言うと、ひたすら、運転中に歩行者とか自転車に気をつけて運転することだけをイメージしがちです。

 

 しかし、真の安全運転とは、運転中のみならず、たまには、タイヤの点検とか、エンジンルームの中を点検することも必要となります。だって、いくら本人が安全運転をしていても、タイヤの空気圧が減りまくっていて、高速道路を高速走行中にバーストするなんていう事態は、いくら安全運転していても避けようがないからです。

 

 なので、毎日タイヤの空気圧を空気圧チェッカーで点検しろなんてことは言いません。ただ、毎日、朝の一回だけでもいいので、四輪のタイヤの空気の入り具合を、タイヤのサイドを親指で押して確認することはしてください。その程度のことは是非しましょう。

 

 私も、知らないうちに、右後輪のタイヤの空気圧がとても減っていたことがありました。その原因は、知らないうちに小さな釘がタイヤに刺さってしまっており、少しずつ少しずつ空気が抜けていたからです。

 

 一気に空気が抜ければ流石に気付きますが、その時は、全く気がつきませんでした。四輪の内、一輪のみ空気が抜けていても、案外、気付かずに走行してしまうものだと思い知らされました。

 

 その他にも、エンジンルームの中も、たまには見てあげてください。まあ、最近の高級車とかだと、エンジンルームを開けても、ほぼ全ての部位がカバーで覆われており、素人では確認できないようになっている車種もあるそうですが。まあ、その場合でも、確認可能な部位は定期的に確認しましょう。

 

 あとは、まあ、車検を受けるのは当然ですが、二年毎の車検の合間にも、12か月点検という点検義務があります。これは受けなくても罰則はないと聞いたことがあります。しかし、私は欠かさずに受けています。

 

 なぜなら、自分が今乗っているスバルのR2は、たしか2004年製で、もう製造から16年位経過しているのです。走行距離も、もうすぐ14万キロに到達します。それ故、いつ故障するか分かりません。こんな車なのに、二年に一回しか受けない車検のみの点検で済ますというのは、愚の骨頂です。

 

 古い車であればあるほど、やはり、車検の合間の点検はしっかりしましょう。まあ、あとは、私の車はオイルの消費スピードが速くて、三ヵ月経過しない内に、オイルレベルゲージ(オイルの残量を量る道具)で量れば、下限であるLの文字を下回ってしまいます。それ故に、オイルの残量は定期的にチェックしています。なぜなら、オイルというのはエンジンにとって血液のように大事なものだからです。

 

 オイルが無くなった状態でエンジンを回せば、エンジンが傷付いてしまいます。その結果、エンジンが焼き付いてしまうらしいです。たったの24万円で買った中古の軽自動車のR2ですが、まだ新しい次の車を購入する金銭的な余裕はないので、まだまだ持って欲しいのです。

 

 軽自動車とはいえ、大事に乗っておれば、20万キロまでは乗れるらしいです。ネット上の情報を読めば、24万キロに到達した軽自動車の話とかがあります。

 

 但し、そこまで持たせるには、やはり日頃のメンテナンスが重要です。具体的には、私のR2で言えば、これは今から約3年前に横浜の小さな中古車屋で購入したのですが、購入した時点で、既に走行距離は99000キロ位でした。

 

 なので、購入後、10万キロが交換の目安であるウォーターポンプとかタイミングベルトとかをスバルのディーラーに行き、高い費用を支払って交換しました。

 

 「え?ウォーターポンプ?タイミングベルト?何、それ?」という人も多いと思います。なにせ、最近はメンテナンスフリー化が進んだ結果、愛車を全然点検しないバカが増えたらしいです。まあ、全然チェックしてあげていないのだから、愛車とは呼べませんけどね。それでは奴隷車ですね。

 

 タイヤの空気圧さえ全然チェックしないおばさんとかが増えたらしいので。でも、タイヤというのは、一ヵ月経過すれば、それなりに空気が抜けてしまうのです。バルブが閉じていても、タイヤの原子だか粒子だかの隙間から空気が漏れてしまうらしいのです。なので、やはり、一ヵ月に一回はタイヤの空気を入れましょう。私も、そうしています。最近はセルフ式のガソリンスタンドが増えたせいで、タイヤの空気圧チェックをしてくれる店員が殆どいないらしいのです。でも、そもそも、その程度のことは自分自身でしてくださいね。

 

 でも、いくら部品の長寿命化がなされたとはいえ、やはり交換部品は最近の車でもあります。まして、中古で買った古い車とか、新車で買ったけど、もう長年使用している車とかなら尚更です。

 

 だから、知識が無いのならば、勉強してください。ネット上の記事でもいいし。[自動車 定期的に交換すべき部品]とかのキーワードで検索してみてください。それで、知識を得てください。

 

 あとは、ディーラーで交換した方がいいと言われた項目は、やはり、交換した方がいいと思います。悪徳ディーラーで不要な部品まで交換するように勧めて来るディーラーもあるのかな?分かりませんけど、私が行っているスバルのディーラーは信頼できると思うし、「この部品は劣化していますが、別に交換しなくても走行可能です」とかちゃんと言ってくれるし。なので、「この部品は必ず交換してください」とか言われた項目は必ず交換しています。

 

 まあ、勿論、痛い出費なのですが、自動車で走行中に突然部品が壊れて対向車に突っ込んで死亡事故なんて起きた日には、もう人生終了なので、しょうがないです。自動車を維持し続けるということは、フィギュアを自宅に保管し続けるのとは訳が違います。

 

 税金とか車検とか部品交換費用とか自動車保険代とかガソリン代とかオイル代とか、もう、沢山の項目で湯水の如く金が掛かるのです。

 

 なので、金がそんなにない人は、私のように、素直に、一番金のかからない軽自動車にしておきましょう。金もないのに新車の高級車とか、中古の高級車を買わないように。

 

 たとえ中古のBMWが激安特価で販売されていても、それは、まがりなりにもBMWという高級車なので、やはり一つ一つの費用が高額になります。昔、日給9000円で働いている人が、激安価格のBMWを見栄を張って購入したら、ワイパーゴムの交換費用だけで8000円も取られたとか話していたのを聞いたし。なので、自分の所得に見合った車に乗りましょう。じゃないと、維持する税金の支払いとかだけで金銭的な部分で精一杯になり、メンテナンスの方にまで金が回らないから。

 

 オイル交換も重要だから。オイルフィルター交換もしてね。じゃないと、エンジンが焼き付いてしまうから。以前、ネット上にて、2万キロ以上も全然オイル交換しなかったアウディの高級車のエンジンを開けてみたら、もうヘドロみたいになったオイルが固着してしまっている写真を見ました。それも、その高級車の持ち主は、高級車を購入したり維持する資金力はあったけど、オイル交換しなければならないという基本的な知識が無かったが故に、そんな事態になったのですよ。

 

 そういった知識も、自分自身でちゃんと調べてください。身に付けてください。別に、エンジンを構成する細かな部品の名称や、エンジンが回る仕組を完璧に理解しろなんてことは言いません。私も、そんな知識はありません。

 

 でも、基本的な交換部位くらいは、ネットで調べて、大体知っています。だから、その程度のことは、たとえ主婦だとしても、してくださいな。車の点検不足による事故とか故障は、あなたの身分に関わらず、問答無用で発生するのだから。