齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

CD-30 夕方の後方カメラ映像

 一応、夕方の映像も撮影しました。夜間のみだと、それ以外の時間帯がどのように撮影されているかが不安な人がいると思ったので。

 

 とにかく、私が言いたいのは、ドラレコは任意の自動車保険と同等レベルの必須アイテムだ!ということだ。

 

 だって、そもそも任意保険というのは、事故が起きた時に自分の人生が破壊されないように加入するものだろ?でも、もしもドラレコがなければ、そして加害者が嘘つきだったら、あなた自身が悪者扱いされてしまうぞ。その結果、あなたには任意保険から金が下りないという事態になりかねない。

 

 丁度、今週の木曜日に放送した、奇跡体験アンビリーバボーで、とある交通事故の特集で一時間放送していたぞ。それは、たしか2019年頃の交通死亡事故ですね。

 

 バイクに乗った一家の大黒柱のお父さんが、仕事帰りに、100%正しい運転で、青信号だから交差点を直進していたと。でも、赤信号なのに突っ込んできたミニバン乗りの50歳のおばさんに激突されて、死んだ。

 

 でも、バイクにもミニバンにもドラレコはなかった。で、事故後の警察官の聞き取りで、おばさんが「青信号を進んでいたら、いきなりバイクが信号を無視して突っ込んできた」みたいに供述したらしい。

 

 で、静岡県警のバカ警察官は、何も調査せずに、加害者であるおばはんの供述を鵜呑みにして、100%被害者のバイクの男性を、加害者扱いしたとさ。で、死人に口なしで、バイクのお父さんが信号無視して突っ込んできた結果の死亡事故扱いなので、相手(おばさん)が加入していたJA共済からは「〇〇さんが悪いので、保険金は出せません!」とか言われたらしい。

 

 でも、普段から真面目に交通ルールを守る父親を知っていた家族は、一致団結して、その後、必死になって独自に目撃情報とか集める努力をしたとさ。チラシ配りも何万枚も、新聞に入れてもらったり、ポスティングしたり、手配りしたりしたとさ。で、漸く、目撃者が出てきてくれた。で、署名活動とかも大々的に展開したとさ。

 

 で、漸く、その努力が実って、警察が動いた。で、近くの公道に設置してあったビデオカメラの映像を確認したら、事故直前のお父さんのバイクが映っていて、そこでは普通にバイクが信号を守って進んでいる様子が映されていた。

 

 けど、肝心の事故の瞬間の映像が、構造物の影で映っていなかった。で、色々とあって、おばさんが、なぜか自信満々に、「だったら、私のカーナビのデータを解析してもらおうじゃないの!そうすれば、私の無実が証明されるでしょ!」と言ったらしい。で、解析したら、おばはんが赤信号を無視して交差点に突っ込んだことが証明されたらしい。アホやな。

 

 で、おばさんが悪いということに逆転しましたとさ。まあ、裁判の結果、執行猶予付き判決が下されたとさ。で、「人を殺しても、執行猶予付きなんて、酷過ぎる!」と、遺族は絶句したそうな。まあ、マジで日本の司法って甘エビよりも甘いよな。いくら嘘の供述をして、それがバレても、特に罰則はないんだからな。だったら、平気で嘘をつく人なら、損することはなく得する可能性しかないのだから、嘘をつくに決まっとるやん。

 

 でも、マジで、普通はここまで死人の為にやらないからな。相当、大切に思われていた父親だから、家族が一丸となって必死になって努力したのだからな。もしもこれらの努力をしなかったら、普通に父親が悪人扱いで、ミニバンのおばさんの方が善良な運転手ということで決着していたからな。そして永遠に汚名は覆らないと。保険金も、バイクの親父が悪いのだからと、支払われないという結果になっていたであろう。そして、加害者はおばさんの方なのに、その加害者のおばさんの凹んだミニバンの修理費用まで、バイクの親父の遺族が支払う羽目になっていたであろう。

 

 けどさ、マジで冷静になって考え直して頂きたい。2019年の時点なら、もう既に、バイク用のドラレコは発売されていたのだ。そして、まあ、今は2022年の1月なのですが、楽天でバイク用のドラレコを検索してみたら、一万円以下の安いドラレコが大量に出てきたぞ。多分、2019年の時点でも、既に相当な商品群があったと思うんだよなあ。

 

 で、バイクに親父が、最初から、自分のバイクにバイク用のドラレコを装着していたら、こんなに長引かずに済んだんだよな。江戸時代じゃねーんだからよ。江戸時代なら、映像記録装置なんて全くねーから、嘘つき放題だよ。指紋の照合技術さえないんだからよ。つーか、つい最近の平成20年とかの段階でも、まだ無理だったろうなあ。

 

 でもさ、2019年の段階なら、バイク用のドラレコ、沢山あったでしょ?それを装着しておれば、こんなにこじれずに済んだんだよ。だから、頼むから、バイク乗りだろうが、自動車乗りだろうが、ドラレコを装着してくれよ。そして可能なら、自転車にも、バッテリー式のドラレコを探して装着してもらいたい。それが自分と自分の家族を守る唯一の手段だと思って頂きたい。

 

 だから、善人とか悪人とか、正直者とか嘘つきとかの話じゃねーんだよ。どんな奴だろうが、ドラレコを付けろ!ヤクザだろうが半グレだろうが、真面目なサラリーマンだろうが老人だろうが主婦だろうが免許取り立ての初心者だろうが、とにかく360度+リアカメラ付きの最新鋭のドラレコを付けろ!マジで。ドラレコがあれば、証明出来るの。ドラレコを付けとけばいいの。それは基本的なことなの。外出する時に服を着るのは当たり前なのと同様、運転するならドラレコは必須なの。

 

 分かる?そしてドラレコの費用はケチってはダメなの。出来る限り良い品を買いなさい。そして家族も、マジでドラレコだけは、費用は削減せずに、それなりに良いものを装着させてあげて欲しい。

 

 なんか、なんでおばさんが赤信号を無視して突っ込んできたのかというと、番組の中で、推測なのだが、スマホを見ながらの運転をしていたのではないか?とのことだった。で、裁判で、「あなたはスマホを見ながら運転をしていたのですか?」と問われたおばさんは、「いえ、違います」と主張した。けど、平気で嘘をつくおばさんなんだから、自分に不利になることは言う筈がない。それに、カーナビのデータ解析だって、おばさん側が自分に有利になると思って任意で提出してくれたからこそ判明したのだから。おばさんが少しでも自分に不利になると思っていたら、そもそも、最初からカーナビのデータを提供しないからな。

 

 つーか、カーナビの中のデータは詳細に西暦何年何月何日何時何分にどこを時速何キロで走行していたか?とか全て判明するらしい。で、その速度と、そのタイミングでの信号の色を検証した結果、おばさんが赤信号無視で突っ込んできたことが判明したらしい。でもさ、そもそも、最初からバイク側に高精細のバイク用ドラレコが装着されておれば、おばさんが信号無視して突っ込んできた様子も、おばさんがスマホを見ながら運転していた様子も、バッチリと録画されていたんだよな。

 

 だから、バイクのおっちゃんは善人っぽかったが、善人だけじゃあ、どーにもならない事態もあるのよ。マジで、ドラレコを装着せずに走行している善人よりも、ドラレコを装着して走行している悪人の方が、交通事故の時はありがたいかもしれない。マジで。とにかく、映像という証拠を残せなかった時代は、嘘つき放題、嘘つかれ放題だった筈。けど、最近では、自動車用だろうがバイク用だろうが、高精細なドラレコが安価に販売されているのだから、それらを装着せずに運転している輩は、マジでアホですね。超大迷惑です。

 

 ドラレコを未装着で走行するのならば、いざ事故った時に、相手の嘘の供述により、本当は被害者なのに加害者にされたとしても、そのまま泣き寝入りしろよな。マジで。

 

 まあ、今となっては、おばさんが一貫して主張していた、「私は青信号を進んでいただけです」という主張が、本当にそう信じ込んでいたのか、或いは、「本当は自分が赤信号を無視して進んでいたと分かっているけど、馬鹿正直に答えたら自分が人殺しになっちゃうので、黙っておこう、死人に口なしなので、相手が悪いことにしちゃおう!」と思っていたのかは、分かりません。

 

 ただ一つ言えることは、マジでバイクの親父がバイク用のドラレコを装着していたら、瞬時に解決していたんだよボケ!ってことです。被害者を叩くようで申し訳ないが、マジで被害者の親父がバイク用のドラレコを装着しておれば、裁判等も長引かずに即、結審した。あと、おっちゃんの遺族も誹謗中傷とか裁判が長引いた影響で苦しまずに済んだのに。全てドラレコの映像が証明してくれていたのだから。マジでアホやな、この親父は。ドラレコを軽視し過ぎだ。

 

 だから、善人っていうだけじゃダメなのさ。善人だから任意保険に未加入で良い、なんて理屈は通らないのは分かるよね?それと同じです。善人とか悪人とか無関係です。とにかくドラレコ装着しろやボケ!っつー話ですよ奥さん。だから、あんたの旦那の運転するバイクや車に、良いドラレコを装着してあげてください。それが、あなたの人生を守ることにも繋がるから。