齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

プロフェッショナル 運転の流儀⑪

 稀に一般道で丘みたいに盛り上がっていて、その先がよく見えない箇所がある。

 

 そんな場所は突っ込むなよ。ちゃんと減速しろ。

 

 前に広島かどこかで、普段からかっ飛ばすことで有名な五十代位のいかつい見た目の男のクラウンみたいな車が、街中にある丘みたいに盛り上がった箇所でも全然減速せずに突っ込んで、その先を道路横断していた中学生の男子を轢き殺した事件があったが。

 

 最早、これは事故ではなく事件です。殺人事件です。

 

 だって丘の先に何があるのかなんて超能力者でもない限りは分からないんだから、減速しろよ。

 

 人じゃなくてもガラスとかのパンクする物体が散乱しているかもしれないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とにかく見えないのに突っ込むなよ。

 

 俺は見えないのなら慎重に進むからな。

 

 自転車が横の壁の陰から突っ込んでくるかもしれないだろ。

 

 俺は嫌なんだよ、そこら辺の見知らぬ奴等と、事故なんていうので今後の人生の物凄い時間を奪われるのが。

 

 はあ、嫌だ。まして刑務所なんて行っている時間的な余裕はない。