齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

バイクの自賠責保険の加入・更新案内

 自賠責保険とは、任意保険とは異なり、法律上、絶対に加入しなければならない保険である。それは自動車でもバイクでも同じだ。

 

 自動車の場合は、車検制度があるので、車検の時に強制的に加入しなければならず、よって、更新忘れは存在しない。まあ、意図的に車検を拒否して無車検で走行しているバカもいるらしいが、そいつはもう救いようがない。

 

 で、バイクなのだが、私はバイクに乗らない。よって、バイクのことは詳しくは知らない。だから、今、バイクの自賠責保険制度について調べました。

 

 どうやら、排気量別で料金が異なるらしい。原付(~125cc以下)と、125cc超~250cc以下のバイク(軽2輪)、そして251cc以上のバイク(小型2輪)の三つに区分けされているらしい。なので、ハーレーダビッドソンみたいな大排気量のバイクでも、251cc以上のバイクに属する。

 

 そして、自賠責保険とは、車にしろ、バイクにしろ、どの保険会社で加入しても同様の料金体系だ。各社で割引に差があるとかはない。そもそも、自賠責保険には保険会社毎の割引など存在しない。あるのは、長期契約における一律の割引だけだ。

 

 まあ、長期契約といっても、途中でバイクを手放す場合でも、その自賠責保険に加入した保険会社に連絡すれば、残りの期間分の保険料は還付されるらしい。但し、保険期間の残りが一ヵ月未満の場合、解約金は戻って来ないらしい。とはいえ、一か月分程度の保険料でぎゃーぎゃー言う奴は、最初からバイクなんていう金がかかるものに乗るなっていう話だ。

 

 そして、この自賠責保険の金額というのは、車でもバイクでもそうなのだが、頻繁に料金が変動するらしい。今、チューリッヒのサイトのバイクの自賠責保険の説明内容と、手元のローソンのバイクの自賠責保険のパンフレットの料金を見比べているのだが、異なるのだ。チューリッヒの方は、原付の自賠責保険料は年間7500円となっているが、ローソンの方は7060円となっている。よって、どちらかの情報が古いのだろう。だが、どっちでもいい。この自賠責保険はどうせ強制加入の保険なのだから、加入時の料金を支払わねばならないからだ。

 

 また、来年の保険料はもっと安くなるかもしれないから、とりあえず一年分の自賠責保険料のみ支払っておこう、という魂胆は、止めた方が良い。なぜなら、一年などあっという間に過ぎ去るからだ。よって、出来れば、複数年の契約をした方が良い。どうせ途中で解約しても返金されるのならば、一々一年毎に契約更新する手間も、契約更新を忘れる心配もない長期契約の方が安心だからだ。しかし、四年契約なら、四年契約が切れる時には、それ以後もそのバイクに乗り続けるのならば、しっかりと契約更新するように。

 

 それで、自賠責保険の支払いのタイミングだが、小型2輪(251cc以上のバイク)は、車検制度があるらしい。よって、車検時に自賠責保険には強制加入となるから安心だ。新車登録時は三年間、その後の車検時には二年間を支払う。まあ、車の場合と同様ですね。

 

 だが、原付(~125cc以下)と軽2輪(126cc超~250cc以下のバイク)は、なんと車検制度がないらしい。存在しないのだ。新車で原付や軽2輪を購入した時の諸経費の中には自賠責保険の項目がある。また、中古で購入した場合でも、その場で自賠責保険は加入するらしい。

 

 まあ、中古バイク屋で購入すれば、その場で自賠責保険への加入手続きが行われるのだろう。しかし、個人間での売買とか引き渡しの場合、どうしても素人同士なので、自賠責保険のことまで頭が回らないかもしれない。よって、新たにそのバイクを譲り受ける、或いは買い取る方が、しっかりと、そのバイクの自賠責保険について調べろ。そして自賠責保険が切れている、または更新の月が近いのならば、自分で自賠責保険料をちゃんと支払えよ。

 

 だが、それ以降は自主的に自賠責保険が切れるタイミングで、自ら契約しなければならない。五年契約だと、五年間は安心だが、五年経過する位の頃にはすっかり忘れていて、五年経過後は自賠責保険未加入の状態で走行し続けていた、ということにもなりかねない。よって、スマホのカレンダーに五年後の部分に予め予定を入れておくとか、家の中の[忘れてはならないものリスト]の紙に五年契約の自賠責保険が切れる時を記入しておくとかするべきだ。

 

 で、原付や軽2輪の場合には、コンビニで自賠責保険に加入出来るらしい。その他にも郵便局、保険会社の店舗、インターネットでの加入が可能らしい。まあ、コンビニならどこにでもあるので、コンビニが良いと思います。

 

 自賠責保険を更新したら、ステッカー(保険標章)を交付されるので、それをナンバープレートに貼るとのことだ。其処に記されているのが自賠責保険の有効期限だ。

 

 今、ローソンのパンフレットを見ているが、ローソンなら、即日、店舗でステッカーと自動車損害賠償責任保険証明書と自賠責保険のしおりを受け取ることが可能らしい。まあ、ファミリーマートやセブンイレブンでも同様のサービスを展開している。自賠責保険はどの保険会社を選んでも同じ内容と同じ値段なので、一刻も早くどこかの保険会社で加入せよ!

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット1

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット1

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット2

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット2

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット3

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット3

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット4

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット4

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット5

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット5

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット6

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット6

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット7

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット7

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット8

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット8

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット9

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット9

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット10

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット10

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット11

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット11

 

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット12

ローソンの[バイクの自賠責保険]のパンフレット12

 

  まあ、繰り返すが、自賠責保険への加入は、車だろうが、バイクだろうが、強制であり、絶対だからな。この自賠責保険料さえ支払えない位の貧乏人は、そもそもバイクや車には乗ってはならない。

 

 そして、勿論だが、任意保険も必ず加入してくれ。任意保険への加入は法律で決められている訳ではないが、自賠責保険のしょぼい内容を見れば、まともな人ならば、絶対に、自ら任意保険の手厚い補償に頼りたくなるものだ。よって、平気な顔して自賠責保険のみで運転をしている奴は、頭がおかしいとしか言いようがない。

 

自賠責保険の内容(車の自賠責保険もバイクの自賠責保険も補償内容は同じ)

 

 断っておくが、自賠責保険というのは、被害を与えた相手への補償であって、自賠責保険に加入している自分への補償ではない。よって、自分が起こした事故で、自分も大怪我を負っても、自賠責保険からは、自分へは一円も支払われないからな。理不尽だと思うだろうが、原付だと12ヵ月でたったの7060円しか保険料を支払わないのなら、妥当な値段だな。自分が怪我した時とかへの手厚い補償を求めるのならば、素直に任意のバイク保険に加入してそれなりの金額を支払いなさい。俺だって、車だが、ソニー損保に毎年八万円位支払い続けているんだから。高いが、自分が大怪我をした時とかを考えたら、仕方がない。これは必要な経費だからな。

 

 なのに、原付とかバイクは、任意保険の加入率は、たったの四割程度らしい。アホだな。車は四方を鋼鉄の壁に守られていて、エアバッグもあるから助かる確率はそれなりにあるが、原付とかバイクって、めっちゃ肉体が剥き出しなのだが。殻をむいた後の海老みたいに肉体がそのまま出ているが。まあ、裸という意味ではなく、裸の上に薄い肌着が付着しているだけじゃん。よくもまあ、そんな状況なのに、対人・対物無制限補償も加入しない、自分や後ろの同乗者への補償も何も無いなんていうバカげた状態で公道を走る気になるよな。頭がイっちゃっているんだろうな。あっち系の薬でもやっているのかな?マジでアホちゃう?

 

 まあ、バイク乗りって、危険走行を平気でするからな。車が密集しているのに、その間を集団ですり抜けていく奴らばかりだからな。少し車が動いたらぶつかるのにな。肉ミンチになるのは肉体剥き出しのバイク乗りの方なのに、ハリウッドのアクションスターになったつもりなのかな?

 

 まあ、とりあえず、驚愕の、しょぼすぎるバイクの自賠責保険の補償内容をご覧あれ。

 

 ●傷害による損害

 (治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料)

 最高120万円まで。

 

 

 ●後遺障害による損害

 逸失利益、慰謝料等

 傷害の程度により神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい傷害を残して介護が必要な場合

 〇常時介護時 最高4000万円

 〇随時介護時 最高3000万円

 

 上記以外の場合(14等級あり)

 〇第1級 最高3000万円~(ここでいう~というのは、3000万円以上という意味ではなく、3000万円以下という意味です)

 〇第14級 最高75万円

 

 ●死亡による損害

 葬儀費、逸失利益、慰謝料(本人及び遺族)

 最高3000万円

 

 ●死亡するまでの傷害による損害

 傷害による損害の場合と同じ

 最高120万円

 

 

 まあ、という訳で、しょぼすぎる補償内容ですね。まあ、常時介護が必要な寝たきりになっても、最高で4000万円しか支払われないんだってさ。4000万円って、凄い多額のように感じるだろう。しかし、常に寝たきりの人は、介護費用で、湯水のように金が毎月出ていく。それなのに、まだまだ寿命がある人が、たったのこれだけしか貰えないのならば、心許ない。というか、いくら金を貰っても、寝たきりになんてなりたくはないがな。

 

 あと、めっちゃグチャグチャになった肉体の外科手術とかリハビリとかで700万円掛かっても、自賠責保険から出るのは、たったの120万円が限度です。しかも、被害者の方に落ち度があれば、その分が減額されるらしい。いくら被害者の方に幾らかの過失があったとしても、大方の事故の原因を作った野郎のせいなんだから、マジで糞ムカつくよな。だって、雀の涙の自賠責保険料しか支払われないのだから。任意保険にしっかり加入して、ちゃんと相手の人生まで補償しなかったのだから。貰える金額がこんな雀の涙では、マジで泣くに泣けないよな。

 

  マジで、バイクや車の運転は、お前だけが被害を受ける訳じゃねーんだよ。たとえ電柱に激突した単独事故だとしても、電柱だって壁だって、市町村とか誰かの所有物なんだよ。だからこそ、対人・対物無制限補償の任意保険に加入してくれという話なんだよ。

 

 マジで、自賠責保険は相手への補償だけと述べたが、それは相手の肉体への補償だけという意味であり、ぶつけた相手の車の修理費用とか、ガードレールとか電柱の復旧費用は一円も出ないからな。それらをカバーするのが任意保険だから。ちなみに、なんか、樽みたいな変圧器っていうのか、あれが付いている電柱を倒したら、被害額が数百万円らしい。よって、あなたへの賠償金の請求額も数百万円になるからな。覚悟してくれ。だから素直に対人・対物無制限補償の任意保険に加入しておけよ。

 

 必ず任意保険には加入しろよ。対人・対物無制限補償だぞ。金が無いとか言っているが、そんな話は大抵、他の無駄な出費をしているからだぞ。もしも無駄な出費もなくて、本当に任意保険に加入する金が無いのならば、それはもう、バイクや車は運転しちゃいけないよ。ある程度の資金力がある人でなければ、他人に危害を加える危険性のある運転物は乗ってはいけません。たとえ自転車しかなかろうとも、自転車でも個人賠償補償にしっかりと加入しておかねばならないからな。

 

 なにせ、自転車事故の裁判でも賠償金9500万円の支払い判決が出たのだから。ならば、自転車よりも遥かに速度が出る原付なら、どうなるか、少しは考えてくれ。