齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

SDカードの映像データの上書きこそ【究極の注意すべき対象】だ!!

 今日、このカテゴリーの為の動画ではなく、他のカテゴリーの為の運転動画の撮影をしていた。

 

 で、それはルーミーに装着済みのセルスター社製の【CD-30】という機種でした。これは360度+リアカメラモデルです。つまり、前方に設置したカメラで360度を撮影し、リアガラスに設置した別のリア専用カメラで、後方もバッチリ撮影するという代物です。

 

 で、これはつまり、広範囲な証拠保全能力がある一方、多大なる容量を食うので、同じ時間であっても、前方録画モデルよりも遥かに録画可能時間が短い。具体的にはこうです。

 

 R2に装着済みの、ケンウッドの前方録画のみのドラレコ【DRV-610】は、32GBの容量のSDカードで、約4時間録画可能。つまり大体240分までは純粋に録画可能だが、大体241分からは、一番最初に録画された5分単位の録画映像から上書きされていってしまうということ。この機種は五分刻みで保存される機種だから。

 

 一方、ルーミーに装着済みの、セルスターの360度+リアカメラのドラレコ【CD-30】は、32GBの容量のSDカードで、約64分位録画可能。この機種は一分刻みで映像が保存されます。よって、同じSDカードで録画し続けると、64分までは上書きされないが、65分目からは、最初の一分間分の録画からどんどん上書きされていってしまうということ。

 

 なので、90分連続で運転したら、90-64=26だから、え~と、最初から数えて26本の一分刻みの映像が上書きされてしまい、もう永久に見られないということになります。

 

 今日、この現象に遭遇しました。といっても、超常現象でも何でもなく、ただ単に自分のミスですが。

 

 だって、都合よく止まれる箇所が無かったんだよなあ。路上で運転中に、信号で停止した時とかに強引にエンジンを切ってSDカードを抜いて、新しいSDカードを挿入する、という力業をすることも出来たが、ちと、そこまでして保存する価値もない映像だったので、それはしなかった。だって、モタモタしている間に発進しちまったら、厄介じゃん。

 

 そう、SDカードを入れ替えないといけない、ということは常に頭にあった。なので、忘れていた訳ではなかった。ただ、単純に停まれる箇所が無かった。丁度、熱海のクネクネ道を下りてきて、熱海の街中の渋滞で、その後の道も混みがちで、且つ、どこにも停められない道路環境が続いた、という要因で、折角撮影した映像が七分位だと思うけど、上書きされてしまいました。残念。

 

 まあ、別に大した映像ではなかったので、上書きされても、そんなに残念ではない。寧ろ、今回の上書きされた件は、このように【教訓】として記録出来たので、良かったと思っている。

 

 ただ、これがもしも貴重な映像、絶対に失ってはならない映像に対して【やっちまった~・・・】のなら、それは最悪だ。

 

 だから、私はあなたにとって他人だが、この私の教訓を、あなた自身の教訓として受け取って頂きたい。勿論、人間、実際に自分自身が痛い目を見ないと身に沁みないのは分かっている。

 

 だが、もしもあなたの人生にこのような悲劇が起きて、それが【煽り運転の被害の映像】や、【交通事故の過失割合を決める上で絶対的な証拠になる映像】だったとして、それが上書きされてしまったのなら、余りにもダメージはでかい。もう取り返しがつかない。

 

 だから、何か【絶対に保存しておいた方が良い映像】が撮影出来たのなら、とりあえず、直ぐに安全な場所に停車して、ドラレコからSDカードを抜き出しましょう。そして、予備のSDカードを挿入しましょう。取り出したSDカードは紛失しないように保管しておきましょう。そして帰宅したら、パソコンやポータブルHDDやUSBメモリに、その映像のコピーを保管しておきましょう。

 

 予備のSDカードも、ちゃんと車に積んでおきましょう。たった一枚では心もとない。なので、最低でも三枚の予備のSDカードを車に積んでおきましょう。

 

 たった一枚の予備のSDカードのみだと、また【絶対に上書きされてはならない映像】を撮影した場合、それを取り出したら、ドラレコで撮影出来なくなってしまうから。なので、予備のSDカードは最低でも三枚は用意しておきましょう。

 

 で、ドラレコに挿入するSDカードは、何度も繰り返し録画が可能な【ドラレコ用のSDカード】にしろ!スマホ用のSDカードなんて使っちゃダメだぞ!スマホ用のSDカードを、もしもドラレコに挿入したら、割と直ぐにぶっ壊れるらしい。

 

 私のお薦めは、トランセンドのMLC規格のドラレコ用のSDカードです。これは楽天やアマゾンで3200円程度で販売されています。一枚から送料無料だったと思う。

 

 MLC規格というのは、繰り返し録画にめっちゃ強い規格です。まあ、ここら辺の知識は、各自で調べてくれ。誰のせいにもせずに、自分自身で調べてくれ。その程度の努力は、自分自身ですべきだ。今の時代、ネットで調べれば直ぐに判明するのだから。一つのサイトの知識のみだと間違っているかもしれないので、複数のサイトを見て勉強しましょう。

 

 とにかく、もしもあなたが煽り運転されたとして、折角、後方録画可能なドラレコを装備していたのに、うっかりして上書きされてしまい、その映像が消えたなら、証拠を紛失した警察並に間抜けですからね。

 

 なので、絶対に、上書きされないように注意しましょう。そして、予備のSDカードは車に積んでおきましょう。直射日光が当たらない場所に。

 

 あと、勿論、SDカードの容量を増やせば、一枚のSDカードで上書きせずに録画可能な時間は延びる。つまり、【CD-30】で32GBのSDカードなら64分録画可能だが、倍の64GBのSDカードなら、録画時間も倍の時間が録画可能ということだ。

 

 但し、値段も約二倍だ。あと、SDカード自体を分割は出来ないので、やはり大容量のSDカードを買ったとしても、予備のSDカードは車に積んでおきましょう。まあ、予備のSDカードなら、一時的なものと割り切って、8GBとかのにしてもいいかもしれない。予算との兼ね合いですからね。でも、やはり予備のSDカードも、安心の32GB以上の容量にした方がいいよ。だって、繰り返し録画といっても、いつかは寿命が訪れますから。寿命が訪れる時間は、当然、8GBのSDカードよりも32GBのSDカードの方が遥か先になりますからね。

 

 あと、128GBのSDカードとかは対応していない機種もあるので、詳しくは各自のドラレコの説明書を熟読してください。64GBのSDカードまでしか対応していない機種とかもあるから。全て自己責任でお願いします。

 

 

 

 必ず、予備のドラレコ用のSDカードは複数枚、車内に積んでおけよ。そしてSDカードの上書きには、絶対に注意せよ!