刑務所に収監されていると、インスタントうどんも食べられないよな。
この厚揚げというのか?何て言ったっけ?厚揚げでいいのか?
これが美味しいよな。
まあ、ピザポテトの方が遥かに美味しいけど。
好きな時に好きな食べ物を食べられない苦しみが、ムショにはある。
まあ、全て管理してくれるから、楽と言えば楽か。
自分では食事内容を制御できないから、結果的に糖尿病になっちまうような奴には良いかもしれないな、ムショは。
ムショの中では、インスタントうどんは食べられないけど、共同房の他の囚人共のう〇この臭いは嗅げるかもしれないな。だって仕切りなんて無いんだからな。
なんかストレス下で22年って、本当に長いよな。
まあ、俺の20歳の時から22年だと、今、俺は43歳だから、もう出所出来ている計算か。
しかし、そんな単純じゃないよな。気持ち・精神が絡んでくるからな。
まあ、刑務所は単調な暮らしだからな。新しい刺激なんて無い。
人間、単調な暮らしだと、時の流れが光の速度に感じるらしいからな。
実際に囚人の間では、刑務作業も、自分があたかも機械になったかのように思う精神作用の結果、「10年なんてあっという間だよ~」と、囚人共の間では言われているらしい。
まあ、そうだよな。俺も分かるよ。流れ作業とか、同じことを延々とする作業内容だと、刺激が無いからな。時の流れが、あっという間だ。
いや、正確に言うと、単調作業の間は長いと感じるが、全体的な時の流れの実感で例えたら、あっという間に三年が過ぎ去るということだ。
だって何の新しい刺激もないんだからな。