齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

 私は、事故で、全てを失いました。

  私は、事故で、全てを失いました。

 

 といっても、交通事故の話でも、職場の事故の話でもない。私が言う事故というのは、【外付けHDD(ハードディスクドライブ)に入れていたデータ】を全て失った、という意味です。

 

 正確に言えば、外付けHDDを製造したバッファローのデータ復旧サービスに頼めば、復旧可能かもしれない。ただ、軽度の障害でも復旧費用が税込66000円掛かるという。中度なら、たしか123000円だったかな?重度だと、応相談らしい。

 

 で、事前に予備の外付けHDDを15900円位支払って買っておき、そこにデータを移行しておれば、つまりバックアップしておけば、こんな悲惨な事態には至らなかったのだ。

 

 ちなみに、中身のデータというのは、まあ、シティハンターの冴羽遼が大好きな、あっち方面のデータですね。まあ、色々な有料サイトで契約し、大金を支払い、時間もたっぷり掛けて、データをダウンロードしたのでした。つまり、長い時をかけて収集した苦労の結晶でした。データ量は合計3.6TB位あったかな。

 

 それが、たった15900円程度の外付けHDDを買わずに、そのまま放置していたが為に、全てお釈迦になりました。

 

 ちなみに、有料サイトに支払った金は、総額五万円位かもしれない。時は金なりとはよく言いますが、膨大な時もデータのダウンロードに突っ込んでいたのだった。マジでアホ草。

 

 実は、壊れる前に、カシャン、カシャンと、何やら変な音が外付けHDDから聞こえていたのです。でも、私はそれを特に問題視せずに、そのままでいました。「アクセスできているから、別にいいじゃん」と、気にも留めませんでした。

 

 実は、このバッファロー製の外付けHDDは、壊れる前に、ライトの点灯パターンで、HDDの状態を教えてくれる機能があったのでした。

 

 で、うろ覚えなのですが、たしか壊れる前に、既に警告のパターンを発していたと思うのです。今から思えば、何やら、ちと見慣れない色合いのライトが点灯していたような。或いは点滅だったかな?忘れました。

 

 それなのに、私はその警告を重要視せずに、そのまま使い続けてしまいました。

 

 で、この外付けHDDは、落下の衝撃に強い保護の仕組みが施されており、75cm程度の高さから落下させても大丈夫!みたいな触れ込みだったのです。だから買ったのです。

 

 でも、壊れました。今迄、たしか数回、落下させたのだと思います。でも、それ以降も、普通に見られました。でも、今から思えば、少しアクセスに時間がかかるようになっていたように感じました。そう、それは、例のカシャン・カシャン、という音がするようになってからだと思います。

 

 で、この前、また落下させてしまいました。その衝撃が決定打となり、遂にアクセス不能となりました。つまり、完全に故障しました。もう、自力では復旧不可能です。データのバックアップもしておりませんでした。

 

 でも、バッファローのデータ復旧サービスに出す程でもない。また、中身が中身なので、バッファローのデータ復旧担当者には中身を見られたくはないのですよね。勿論、最低料金が66000円からなので、そんな高い金を支払うつもりもないのですが。

 

 なので、諦めました。これは教訓ですね。

 

 こんなことがあったので、もう一つの白い外付けHDDは、この中身は本当に大切なデータなのですが、バックアップを取っておくことにしました。追加費用三万円位掛かりました。とても痛いのですが、データを、黒い外付けHDDの時のように全て消えるという痛みを再度味わいたくはなかったので、金は支払いました。

 

 ヤマダ電機に行き、外付けの記録媒体を買いました。今度は、耐衝撃のSSDを買いました。衝撃には、HDDよりSSDの方が耐えられるらしい。それに加えて、この外付けSSDは、1.22mから落下させても大丈夫らしい。もう一方の種類の方は1.2mと書かれていた。エレコムとバッファローの商品です。それぞれ二つずつ、色違いです。エレコムの方は黒と赤、それぞれ500GB入ります。バッファローの方は黒と白、それぞれ1TB入ります。で、それに入りきらないデータは、パソコン本体の余っているHDD内に入れました。

 

 まあ、パソコン本体のHDDは、ちと不安ですけど、パソコン本体のHDDと外付けHDDが同時にぶっ壊れるというのは、ちと考えづらい。また、費用面もあるので、これ以上、頑丈な外付けの耐衝撃SSDを買うのは、気が引けました。

 

 まあ、なので、今の私は、貴重なデータ、絶対に失いたくはないデータを、二か所に保存している状態です。コピーして。勿論、新たに追加したデータがあれば、それをもう一つの方にも適応しております。なので、一々、もう一つのSSDにアクセスして、そこからデータを削除したり、追加したりしています。面倒ですが、仕方がない。

 

 まあ、今回の私の事故は、大変に残念でした。だが、失っても、特に私の人生が破壊されるような衝撃的な事故でもありませんでした。ただ単に、苦労して集めたデータが失われた、というだけです。苦労して収集しましたが、それが失われても、私の人生が破壊されることはなかった。

 

 だが、これがもしも、自動車保険・バイク保険・自転車保険に未加入のバカが起こした悲惨な事故だとしたら?

 

 自転車保険は、自動車保険に付帯させることが可能な契約もある。なので、自転車保険単独で契約しなくても良いかもしれない。それは各自で調べてくれ。

 

 だが、自動車保険とバイク保険に未加入というのは、マジで人生、詰むぞ。

 

 本当にいいのか?今回の俺の件だと、たったの15900円程度を出費して、外付けHDDが壊れる前に、データを、新たに購入した外付けHDDにバックアップしておくだけで良かったんだ。なのに、その程度のこともしなかった。

 

 だから、壊れた後、詰みました。

 

 本当にいいのか?本当にいいのか?保険に未加入で、本当にいいのか?

 

 熟考せよ。いや、熟考なんてしなくていいから、とにかく保険に入れ。熟考というのは、これから買うクルマのボディカラーは何が良いかなぁ?とかを熟考すればいい。別に、あなたが買うクルマのボディカラーが黒だろうが白だろうが赤だろうが、他人には無関係だし、あなた自身の人生にとっても、そんな大したことにはならない。だって、ボディカラーが黒だった場合とグレーだった場合とで、あなたの今後の人生、特に何も変わらないでしょうに。

 

 でも、頼むから、自動車保険・バイク保険に加入するのを迷わないでくれ。問答無用で加入してくれ。

 

 じゃないと、お前、人生、詰むよ。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、大して重要でもないありふれたデータしか入っていない外付けHDDが壊れただけなら、まあ、人生、大した分岐点とはならない。

 

 だが、もしも、大事故を起こした時、対人・対物無制限賠償に加入していたパターンと、そもそも自動車保険・バイク保険に未加入だったパターンとでは、余程の大金持ちでない限り、その後の人生が大きく分岐するぞ。

 

 賠償金支払い地獄に陥るぞ。それとも、たとえ賠償金支払い地獄に陥ったとしても、過去に起きた名古屋アベック殺人事件の犯人共みたいに、娑婆に出ても、賠償金支払い義務から逃げ続ける人生を送るのか?

 

 まあ、相手が税金でない限り、強制的に徴収はされないのかな?よく知らねーけど。俺、全て保険でカバーしているからな。保険でカバーしていない奴の人生パターンなるものは、知りません。俺は外を歩く時、必ず靴を履くので、靴を履かずに外を歩いたり、運転するパターンは、そもそも知る必要が無いからな。

 

 いいのか、それで?