齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

夜間の服装

 交通安全とは、主に車の運転手、つまりドライバーに対する話が主ではある。なぜなら、エンジンの力で、人力では到底発揮できないような凄まじい力が出せるからだ。

 

 なので、ヨボヨボの骨と皮だけのような老人であっても、いざ車に乗れば、複数人の元気な人間でも余裕で轢き殺せる可能性があるのだ。

 

 で、ドライバーに対する教育も大切なのだが、やはり、昨今のニュースを聞いていても、いわゆる事故を起こす輩という奴らは、言っても聴かない奴らなのだ。

 

 つまり、自分自身が大事故を起こし、両足切断するとか、或いは、誰かを轢き殺して交通刑務所に送られて社会的な制裁を受けるとか、そういった大事が発生しない限りは、改心しないだろう。

 

 だって、飲酒運転するようなバカは、そもそも飲酒運転する時点で、とんでもなくバカなのだ。老人にしても、死亡事故が起きてから、「もう、金輪際、車には乗りません」とかほざく始末だ。

 

 あんた、そんなこと言ったって、もう死亡事故起こしているんだから、免停確定だし、その期間は物凄い長いのですけど。免停の期間が過ぎた後、そのご老体で、再度免許を取得するおつもりか?と聞きたくなりますね。

 

 あ~、違う。そうじゃない。つまり、死亡事故が起きてからでは、もう時既に遅しということを言いたい訳だよ。

 

 で、もっと言いたいことの核心的な部分というのは、ハッキリ言って、そういう奴らは、こっちが言っても聞かないの。聞く耳を持たないの。だから、こっちが出来るだけ目立つ服装をして、そのバカに気付いてもらえる努力をせねばならないと思います。

 

 いくらバカでも、故意に人を轢くことはあるまい。それはあるかもしれないが、あったとしても、恨みがある人物に対して轢き殺すことを試みるのであって、赤の他人に対して故意に轢き殺す犯罪者というのは、まあ、秋葉原無差別殺傷事件の犯人の加藤智大とかがいますけど、大抵は、無関係の者は狙わないのだ。

 

 だから、いくら飲酒運転しているようなバカなドライバーであっても、結果的に死亡事故を起こすのであって、相手が目立つ色の服を着ているのだったら、気付いて避ける可能性が高まる。

 

 だから、出来るだけ目立つ色の服を着用してくださいな。

 

 それが、馬鹿の被害から逃れる可能性を高める手段だから。

 

 で、具体的に、目立つ色とは何色なのか?について解説するが、それはズバリ、黄色です。黄色といっても、くすんだ黄色ではなく、出来るならば、蛍光塗料のイエローがいい。

 

 まあ、車の色で言ったら、スズキのスイフトスポーツの黄色みたいな色は、物凄く目立つ。車を運転していても、対向車として向かってきても物凄く目立つし、自分の後ろにつかれても、物凄く目立つ。直ぐに意識することが出来る。

 

 逆に、真っ黒とかだと、いくら高級車であっても、あんまり目立たない。やはり、値段の良し悪しよりも、ボディカラーの方が目立つのだ。ハッキリ言って。

 

 で、車のボディカラーは歩行者とは関係ないので、歩行者が出来る[轢かれない為の努力]というのは、夜間に、黄色の服装をすることだ。雨天だったら黄色の傘でもいい。黄色の合羽でもいい。とにかく、黄色を着用しよう。

 

 その次に目立つ色は、オレンジ色らしい。で、青系統は闇に紛れてしまうから、あまり目立たない。そして黒色の服装は、もう、完全に夜の闇と同化してしまう。

 

 勿論、車のヘッドライトで照らしながら走行しているが故に、真っ黒な服装の人物が道路を横断していても、気付くよ。でも、それは、俺が前をしっかりと注視しながら走行しているからだ。

 

 でも、飲酒運転しているようなバカとか、耄碌しているジジイとかは、たとえ夜間にヘッドライトを照らしていても、真っ黒な服装であれば、気付かずに轢き殺すかもしれない。

 

 それ故に、自分自身を保護する意味でも、出来るだけ目立つ色の服装をしよう。また、服装は真っ黒であっても、前後にピカピカと目立つライトを装着すれば、いくら酒酔い運転中のバカでも気付くはずだ。

 

 ライトを体の前後に装着するのは、中々恥ずかしいかもしれない。しかし、運転しているこちらからすれば、ライトを身に着けてくれるというのは、とても助かる。

 

 以前、夜間に狭い道路を走っていた。で、マウンテンバイクで走行中の自転車乗りがいたのだ。で、背中の部分に、後ろに向かって照らすタイプのライトを装着していた。

 

 それで後ろから来る車に対するアピールは完璧だ!と思っていたのかもしれない、その自転車乗りは。しかし、肝心のライトの光が、背負っていた大きなリュックのせいで、後ろに全く照らされていなかったのだ。

 

 それ故に、真っ黒な、何か動く物体というような感じで映っていた。とても危ない。だから、ライトを装着しているといっても、ちゃんと見えているか確認すべきだ。

 

 そう、自分自身の命を馬鹿から守る為に。たとえ命があっても、首から下が馬鹿のせいで動かなくなったりしてしまえば、マジで超後悔するからな。本当に、頼むよ。

 

 馬鹿はどうしようもないから。完璧には守れないものの、出来るだけ自分の身を守れる確率を増やす努力をしよう!