齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

車線変更

 車線変更は、とても難しい。まあ、混んでいる道路の場合ですが。何が難しいって、他人の車は、他人の脳が判断して運転しているのだ。で、他人の思考回路にアクセスすることは不可能なのだ。だから、意思の疎通が出来ない。相手が何を考えているのか分からないのだ。なので、相手の挙動を見て判断する、そして自分が極力気を付ける、これしかない。

 

 まあ、ずっとストレートが続いて、交通量もそんなになくて、脇道から車が飛び出してこないような場所での車線変更ならば、とても簡単だ。

 

 しかし、神奈川県はとても交通量が多い。なので、三車線ある幹線道路だとして、一番左の車線を自分が走行中に、隣の車線(中央の車線)に移動したら、一番右端の車線からも、こっちが中央の車線に変更するタイミングで車線変更してくるかもしれない。だから、一つ飛ばした向こう側の車線の車の動きまで完璧に把握しておかねばならない。

 

 まあ、よく左側の車線を走行していると、バスがバス停で停まっている。で、素早く車線変更したいのだが、神奈川県はひっきりなしに車が通行しているので、俺は大体、その場合、諦める。よって、バスの後ろで暫く待つ。だって、めっちゃ早い速度で突っ切ってくるんだから。しかも入れる余地もない程に車間距離をぎゅうぎゅう詰めで走行しているのだから。無理です。攻殻機動隊の草薙素子みたいな運動神経も瞬間判断力もありません。機械の体もありませんから。生身の凡人の体しかありません。

 

 でも、しょうがない。無理して車線変更をしたら、あんな交通量の多い場所で激突して、お互いの車のパーツが散乱する結果になるからな。

 

 本当に交通量が多過ぎるんだよなあ。勿論、俺は車線変更はとても慎重にするタイプなので、今迄一度も衝突していないが。危ない場面はあったかもしれないが、記憶にはない。忘れているだけかもしれないが。

 

 とにかく、私は、車線変更をする時は、よほど余裕がある場合でないとしない。で、余裕がなければ、諦めて、そのまま行く。

 

 この前も、黄色いスイフトが、三車線ある道路で、一番右側にいたのに、カニみたいにほぼ真横に移動する形で車線変更したんだ。一番左側へ。そしたら、一番左の車線を後方から走って来た車と衝突していたぞ。まあ、激突という程ではなく、ほんのちょっとコツンとぶつかった程度だったけどな。でも、その黄色いスイフトと被害者の軽自動車は、交通量がめっちゃ多い幹線道路なのに、脇に停めていた。で、それが原因で、また車の流れが遅れるのだろうなあ。交通渋滞が発生するのだろうなあ。

 

 このように、マジで面倒事は止めてくれよ。ただでさえ交通量がめっちゃ多いんだから、みんなけっこうギリギリの時間で動いているんだから。なので、まあ、帰宅時間での事故ならば、もう仕事は終わっているので、帰宅が遅くなるだけだから、まだマシだ。別に30分、帰宅時間が遅くなっても、それはしょうがない。

 

 でも、マジで通勤時間だけは止めてくれ。俺は営業車を運転するような仕事ではないので、一度職場の駐車場に停めれば、それでいいんだ。だから、とにかく頼むから、無理な車線変更を朝にしないでくれ。みんなの時間を守る為に。