齋藤健一の交通安全講座

『ミスをすれば死ぬ!』

【見てる~チルドレン】とは?

 さて、日本では、まあ、運転の物凄く荒い海外の国よりかは、子供が巻き込まれる事故は少ないと思う。が、まだまだ沢山発生しています。

 

 んで、それらは、ちょっとした見落としが原因で発生していることが多い。勿論、普段から一般道を時速90キロで暴走しているような輩には、そもそも初めから何も言うつもりはありません。だって、そいつやべー奴じゃん。言っても無駄だし、注意したら逆ギレして殺しに来るタイプだろ?だから、そういう元から強制不可能な輩には近付かない。放っておく。そういうタイプに対処すべきは警察ですからね。

 

 まあ、私がこのカテゴリで訴えたいのは、ほんのちょっとした見落としを矯正すれば、ほぼ完璧な安全走行が可能になるであろう人に対してです。そういう人が、日本には大勢いるのです。

 

 まあ、殺人鬼の場合、元から子供を殺す目的で子供に近付くものです。でも、自動車運転時に誤って子供を轢いてしまった人は、子供を轢き殺そうと思って轢いた訳ではないのです。まあ、だからこそ、意図的に子供を殺害した場合よりも遥かに軽い刑罰で済むのですが。

 

 しかし、だからといって、子供を殺したことに変わりはありません。で、そういう人の場合、ちょっとした気の緩みというか、油断と言いますか、普段からの運転に対する自信過剰と言いますか、そういう慢心状態が常態化していたのだと思います。

 

 池袋暴走事故を起こした飯塚幸三も、事故当時は87歳で足腰が悪くなっており、医者からは「もう運転はするな!」とキツく忠告されていたのに、その忠告を無視して自ら運転して、池袋という日本国内でもトップクラスにぎゅうぎゅう詰めの人口密度で運転の難易度が高い地域に行った結果、若い母子を殺害し、その他大勢も轢き、ゴミ収集車も破壊するという大事故を起こしてしまいました。

 

 飯塚幸三は元エリート官僚で、80歳を過ぎてからも講演会の講演料とかで莫大な年収があったらしい。ネット上の情報なので真偽のほどは不明ですが、死亡事故を起こした前年でも、年収3000万円位あったらしい。その情報が嘘だとしても、元エリート官僚なので、たっぷりの年金収入があったはず。なので、余裕でタクシー代は支払えたはず。

 

 なのに、自分の身体機能を過大評価し、自ら運転して行った結果、取り返しのつかない大事故を起こしてしまいましたとさ。その日、飯塚幸三が、もう運転は無理だと悟り、息子に自分の車の処分を頼み、自分と妻はタクシーでフレンチレストランに行っておれば、大事故なんて起きなかったのに。たとえそのタクシー運転手が事故を起こしても、乗客の飯塚夫妻は、タクシー運転手の運転の邪魔をしていなかったならば、何の落ち度もないことになったのに。

 

 なので、例えば、通学時間帯は、通学路を通らず迂回するとか、そういう工夫が欲しいですね。う~ん、ネット上に上がっている他人が撮影した動画でも、ほんのちょっとのタイミングのズレで、子供との接触を避けている上手な運転手がいますね。

 

 でも、それはけっして偶然ではなく、その運転手が予測した結果なのです。私も、普段運転していて、「この子供は次にこういう動きをするだろうな」と思い、警戒した結果、その通りになったことが多々あります。

 

 また、自分の予測通りに動かなくとも、予想外の動きをしたとしても、それでも対処できるように、絶対安全圏を設けています。

 

 【絶対安全圏】とは、まあ、大東亜共栄圏みたいなものです。全然違うか。あのね、この用語は私が勝手に作り出した造語ですね。意味は、

 

 【この範囲内なら、相手がどんな動きをしても接触せずに対処可能な範囲】という意味です。

 

 世の中のドライバー達は、ギリギリを攻めすぎだと思います。通過する際の、すれ違う際の接触事故なんて、ユーチューブに沢山上がっていますよね。それらも、ギリギリを攻めすぎた結果なのです。もう少し【絶対安全圏】を設けて慎重に進んでおれば、警察沙汰にならずに済んだのに。自動車保険の等級も上がることはなかったのに。

 

 バイクも、平気で車の脇を通り抜ける、すり抜けますが、それ、本当に安全ですか?本当に、この先もずっと、そのすり抜けようとしている先にいる車が変な挙動をせずに、いきなりドアを開けるとかせずに、そのままじっとし続けてくれるとお思いですか?この先、何ヶ月も、何年も?今後五年間そんなすり抜け行為を続ければ、累計で五万台とかの横をすり抜けるかもしれませんが、それら全ての車が、赤の他人のあなたの為に、あなたのバイクが通過するまで、何も動かないとお思いですか?

 

 バイクですり抜けていく輩は、そのまま目の前に展開する光景が、自分がすり抜けるまで何事もなく、何も変化せず、自分がすり抜けるまで安全でいてくれる、と思い込んでいるからこそ、平気ですり抜けるのですよね?

 

 でも、スーパーファミコンの超魔界村みたいに、いきなり予測不可能な敵の攻撃が来たら、避けられませんよね?

 

 私はバイクに乗りませんが、もしも私がバイク乗りだったとしても、車列の間のすり抜けは、けっしてしないでしょう。だって、何かあったら、自分が悪いことになるからね。とにかく自分に過失割合が発生してしまうようなことは、嫌なのです。

 

 それと同様に、車乗りも、子供は予測不可能な動きをする生き物だと認識して、視界に少しでも子供が映ったら、超警戒態勢を敷いてください。厳戒態勢です。老人の場合も予測不可能な動きをすることがありますが、老人の場合、動きがのろい。対して子供は素早い。素早すぎる!その上、直進するのかと思ったら、いきなり方向転換して斜め右に進んだりする。なので、子供は老人の三倍は警戒してくだい。

 

 まあ、なので、この【見てる~チルドレン】というカテゴリでは、私がドラレコで撮影した映像を基に、子供に対する警戒の仕方、子供が目についた時の運転の仕方を教えていきます。

 

 勿論、私は今迄の人生で、一度も子供と接触事故を起こしたことはありません。ということで、そんな感じです。よろしくお願いします。